令和ロマン 高比良くるまのオンラインカジノ問題:日本の賭博規制の矛盾を考える

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令和ロマン 高比良くるまのオンラインカジノ問題:日本の賭博規制の矛盾を考える

こんにちは!関達也です。

お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるまさんが、数年前にオンラインカジノを利用していたことが発覚し、現在、活動を自粛しています。

この件は単なる芸能人のスキャンダルとして消費されがちですが、もっと根深い「日本のギャンブル規制の矛盾」が浮かび上がっているんです。

この問題を深掘りすると、オンラインカジノの違法性がどの程度明確だったのか、日本の賭博規制の一貫性、さらには「一発アウト文化」について考えさせられます。

僕はここで本当に問うべきは、「なぜオンラインカジノだけが違法とされるのか?」という点だと思います。

オンラインカジノの違法性はどれくらい周知されていたのか?

オンラインカジノの違法性はどれくらい周知されていたのか?

高比良くるまさんの発言では、2019年末に知人に誘われ、「違法ではない」と説明を受けたとのこと。

当時の状況を考えると、オンラインカジノに関する明確な法的リスクが広く知られていなかった可能性もあります。

しかし、2023年以降はオンラインカジノ利用者の摘発が増え、警察が本格的に取り締まりを強化していることから、現在の認識とは異なる状況だったとも言えます。

この点については、「法律を知らなかった」で済むのか、それとも「知らなかったでは済まされない」のかが、社会の価値観として問われている部分でしょう。

日本の賭博規制は一貫性があるのか?

日本の賭博規制は一貫性があるのか?

日本の刑法では賭博罪が定められていて、原則として個人が賭け事をすることは禁止されています。

ただし、以下の公営ギャンブルは合法とされているんです。

合法の公営ギャンブル

  • 競馬
  • 競輪
  • 競艇
  • オートレース
  • 宝くじ

さらに、巨大なギャンブル産業であるパチンコは「三店方式」と呼ばれる仕組みによって、事実上の賭博でありながらも合法とされています。

三店方式とは?

三店方式とは、パチンコ店が直接お金を払うのではなく、客がパチンコで得た景品を景品交換所に持ち込み、現金と交換する仕組みです。

この交換所はパチンコ店とは独立した別の業者が運営しており、さらにその景品を別の業者が買い取ることで、間接的に現金化されるという流れになっています。これによって、パチンコ店が直接賭博行為を行っているわけではないとされ、法律上のグレーゾーンとして運営されてきた経緯があります。

そして、オンラインカジノは海外では合法的に運営されているものの、日本国内からアクセスして利用すると違法とみなされるんです。

このように、法律が「都合よく解釈」されている側面があるのに対し、オンラインカジノだけが徹底的に取り締まられることには違和感を覚える人も多いはずです。

ちなみに、僕はマカオに行ったときにスロットやバカラなどをやりました。合法な国に行って、カジノをやることは合法なんですよね。

また、現在の規制のあり方は、「オンラインでのギャンブルを合法化するかどうか?」という議論にもつながります。

例えば、シンガポールやマカオのように国がカジノを管理する方向へ進めば、新たな税収源にもなりますが、日本ではIR(統合型リゾート)ですら慎重な姿勢が続いています。

このまま「オンラインは全て違法、リアルはOK」という矛盾した状態を続けるのか? それともルールを整理するのか? ここが本来の議論の焦点になるべきではないでしょうか。

日本のギャンブル規制の矛盾

日本のギャンブル規制の矛盾

日本のギャンブル規制には、次のような大きな矛盾があるんです。

  • 公営ならOK:競馬や競輪など、国や自治体が管理しているギャンブルは合法。
  • パチンコは特例:三店方式を用いることで、合法的なギャンブルとして認められている。
  • オンラインカジノはNG:海外で合法な業者を利用しても、日本国内からのアクセスは違法。

この状況を見ていると、「ギャンブルは国や特定の業者が運営すればOK」という形になっていて、一貫性がないんですよね。

この矛盾がある限り、オンラインカジノの違法性に対する社会的な認識も揺らぎ続けるでしょう。

「一発アウト文化」の問題

高比良くるまさんはオンラインカジノ問題が報じられた直後に活動自粛を発表し、彼が出演していたテレビ番組も放送中止や編集カットが相次ぎ、一気に干される流れになっています。(Netflixでは、普通に放送されてますが)

しかし、令和ロマンの謝罪動画のコメント欄では「説明が早く誠実」「応援している」とポジティブな反応も多く、ファンの支持は一定数残っているようです。

日本の芸能界や企業は、「不祥事が発覚するとすぐに自粛・降板」という対応を取りがちです。

しかし、これは「問題を解決する」よりも、「とりあえず騒ぎを抑える」という短絡的な判断になっていないでしょうか?

特に、オンラインカジノの違法性が曖昧だった時期の利用で、しかも数年前の出来事に対して、即座に仕事を奪う対応は妥当なのでしょうか?

本質的な問題は何か?

本質的な問題は何か?

今回の高比良くるまさんのオンラインカジノ問題の件、冷静に考えるべき本質的な問題は以下の3点です。

  1. オンラインカジノの違法性をどれくらい明確に周知すべきだったのか?
    2019年当時の状況を考えると、高比良さんのように「違法とは知らなかった」人がいても不思議ではない。
  2. 日本のギャンブル規制は一貫性があるのか?
    競馬・競輪・パチンコが許され、オンラインカジノだけが厳しく取り締まられることの矛盾をどう整理するべきか?
  3. 社会は不祥事に対して適切な対応をしているのか?
    不祥事に対して、一律に仕事を失わせるのではなく、問題の本質に応じた対応が必要ではないか?

単なる「芸能人のスキャンダル」として消費するのではなく、日本のギャンブル規制のあり方や、社会の不寛容さについて、もう少し深く考えるべきニュースなのではないかと思った次第です。

あなたはどう思いますか?

追伸:一発アウト文化と不倫報道

「一発アウト文化」の問題

オンラインカジノ問題とは別に、高比良くるまさんの不倫報道も出てきました。本人は否定していますが、すでに大きなニュースになっているようです。

このように、日本では一度スキャンダルが報じられると、それが事実であるかどうかに関わらず「一発アウト」となりやすい傾向があります。

本来、問題の内容によって冷静に判断されるべきですが、現状では社会全体が「疑惑だけでキャリアを失わせる」方向に動いてしまうことが多いです。

このような文化は、今後どうあるべきなのでしょうか?

中居正広さんのことで「ホワイト文化」についてはこの記事に書きましたが、しばらくは無くなりそうもない文化に思えて仕方ありません。

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