ビジネスは、お客さん視点で考えることができれば、うまくいきます。
どう「うまくいく」のか、
それを「3つのメリット」として紹介しましょう。
まず、その前に「お客さん視点」という言葉をよく聞くと思いますが、
どのようなことだと思いますか?
私は、
「お客さんが何を望んでいるのかを理解する見方」
と考えています。
そして、当然のことですが、
理解することができれば終わりというわけではありません。
理解してからがもっと大事です。
その大事なことは、
「商品やサービスの価値を、お客さんが求めている価値と合わせる」
ということです。
ハーバード大学大学院の教授でもあった、セオドア・レビットの有名な言葉に、
「1/4インチのドリルを購入した人が欲しいのは、1/4の穴である」
というものがあります。
これは、お客さんのニーズを的確につかみとることはもちろん、
お客さんが求めている価値を理解することが必要だ、
というメッセージです。
ドリルを販売する上で、
お客さんが「穴」を望んでいることは理解できているというのは分かります。
しかし、お客さんが本当に求めている価値を見失っては
ビジネスは失敗します。
失敗する起業家や経営者の多くは、
自社の視点からしか考えてません。
また、自社の視点で出した商品やサービスがたまたまヒットした場合でも
次に出したものの多くは失敗します。
10年生き残る会社は、わずか数%という数字がそれを物語っています。
このドリルの例で言えば、
ドリルの性能や機能などをアップさせることばかりしている状況は、
自社視点になっていると言えます。
お客さんが本当に欲しがっているものは何でしょうか?
軽量なドリルでしょうか?
簡単操作なドリルでしょうか?
コードレスの充電式ドリルでしょうか?
スタイリッシュなドリルでしょうか?
それらはドリルマニアにはうけるでしょう。
しかし、ドリルが欲しい多くのお客さんが一番に欲しがっているのは
間違いなく「穴」です。
ニーズは「穴」にあるわけです。
「3つのメリット」をお伝える前に話が長くなりました、、、
ただ、これら前述したことが理解できれば、
その商品やサービスの売上げが上がることが分かって頂けたと思います。
そう、まさに「商品やサービスの売上げが上がる」が、
お客さん視点になることによる一つ目のメリットです。
では、次に2つ目のメリットを紹介します。
それは、「別のビジネスチャンスも出てくる」です。
どういうことか、説明します。
今回のドリルの例で言えば、これはドリル販売という話でした。
しかし、お客さん視点になることで、
ドリル販売以外のビジネスも出てくるのです。
お客さんは「穴」を望んでいるわけですから、
ドリルは必要ではないかもしれません。
もし、私であれば、ドリルメーカーになるよりも、
穴あけ代行サービスを立ち上げるでしょう。
では、最後の3つ目のメリットです。
それは、「競合がいないところでビジネスができる」です。
現代は、あらゆるモノやサービスがあふれ、
また、生活スタイルも多様化してきました。
その結果、価値観が多種多様となり、
お客さんの属性がエクセルなどで管理できるような
デモグラフィックデータでは判断できなくなってきました。
以前なら、「こういう属性の人は、こういうものを好む」
ということで、商品やサービスを開発できていたのが、
今はそうではなくなってきたのです。
しかし、お客さん視点であれば、様々な価値観に気付くことができます。
何度も出てきてますが、例の「穴」も、
お客さんが望んでいるものが「穴」ではないことに気付くかもしれません。
別の例になりますが、「ハリナックス」というものがあります。
ステープラー(ホッチキス)と言えば、針があって当たり前ですが、
「ハリナックス」は、針がないステープラーとして商品化されたものです。
元々、お客さんは紙を綴じれれば良かったわけです。
針が必要だったわけではありません。
針は、指に刺さったり、何かに混入したりなど、
安全、安心ではありませんでした。
また、針がなくなれば買わなければいけません。
環境的にも針はない方がいいです。
「ハリナックス」は自社視点ではなく、
お客さん視点から生まれた商品なのです。
そこには、競合はいません。
まさにブルーオーシャンなのです。
以上、お客さん視点で得られる3つのメリットをお伝えしました。
メリット1 「商品やサービスの売上げが上がる」
メリット2 「別のビジネスチャンスも出てくる」
メリット3 「競合がいないところでビジネスができる」
ぜひ、お客さん視点で自社の商品やサービスを見つめ直してみてください。
あなたのビジネスが加速していくことは間違いありません。
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