「貯金は美徳」は昭和12年から始まった【成功体質461】
昨日の記事
「なぜ学校でお金の教育をしないのか?【成功体質460】」の中で、
「お金の使い方」について触れました。
その中で、
「日本人はお金の使い方を教育されていないから、
貯金をする人が多い」
というようなことを書きました。
これは厳密にいうと、
過去に「国が貯金を奨励したこと」によって
貯金をする人が増えたのです。
小さい頃から、
親から「貯金は大事だ!」
と聞かされた人も多いと思います。
そのため、大人になっても
「貯金は美徳」と思っている人が多いわけです。
ちなみに、なぜ国が貯金を奨励したのかを
ご存知でしょうか?
それは、なんと「戦費」のためでした。
日中戦争が始まった昭和12年のことです。
多額の戦費が必要となったことから、
国民が郵便局に預けたお金を戦費に充てることが計画され、
貯蓄が奨励されたのです。
その時、軍事公債(国債)も発行されました。
そして昭和13年からは、
大々的に国民貯蓄運動が開始されました。
国民貯蓄組合の構成員となって
貯金をしないといけなかったり、
「貯蓄が国のためになる」というポスターが
作成されたりしたのです。
それから郵便貯金が国民に普及し、
今に至るというわけです。
価値観は人それぞれなので、
貯金は自由です。
ただ、何となく
「貯金は大事だ。この考えは正しい。」
と思い込んでいるのであれば、
なぜそう思っているのかを
この機会に自分に質問してみられることをおすすめします。
実は貯金することに、
大した理由がないことを気付くのではないでしょうか。
中には「将来や老後のために」
という人もいるかもしれません。
しかし、お金の価値が将来も同じとは限りません。
もし日本でもデフォルト(不履行)が起これば、
今のお金の価値が一気に下がります。
「日本がデフォルトするわけがない」
と何となく信じている人もいると思いますが、
日本は昭和21年にデフォルトしています。
だから、今後絶対にないとは言い切れません。
今回は貯金のことを書きましたが、
決して貯金だけのことをお伝えしたかったのではなく、
「自ら調べて、自ら学んで、自ら考えること」の大切さが
お伝えできればと思って書きました。
今、日本は大きな転換期にいると思います。
それはインターネットのおかげです。
しかし、インターネットはあくまでもツールなので、
利用されてもいけませんし流されてもいけませんよね。
真の成功を手に入れるには、
自ら調べて自ら学んで自ら考えることです。
コメントを書く