なぜ、不幸になるのか・・・

なぜ、不幸になるのか・・・
先日、息子の学校の発表会(参観日)に行ってきました。
小学一年生なのですが、観ているといろんな個性が満開でした。
なので、想像していた発表会よりも、かなり楽しく有意義な一時間を
過ごすことができました。
観にいったのはクラスの発表会で、小学一年生最後の参観日でした。
クラス全員での合唱や合奏、そして、グループごとにテーマ別で発表が
あったのです。
7歳になると、いろんな個性が出てくる
幼稚園の頃の参観日ではまだよく分からなかったのですが、
7歳の年齢になると、いろんな個性が出てくるんだなと感じました。
・読み聞かせが得意な子
・ピアノが得意な子
・歌が得意な子
・計算が得意な子
・工作が得意な子
・体を動かすのが得意な子
・人を笑わせるのが得意な子(笑)
参観日に行けば、親なら誰でも我が子のことに一番関心があると思います。
『自分の子はどんな発表をするのだろう?』
『立派にできるかな?』
『どのぐらい成長できているのかな?』
などなど。
運動会になると、
『早く走れるかな?』
『運動神経はあるのかな?』
などなど。
そう思うのは、親とすれば当然の感情ですよね。
親と子の関係として、実に微笑ましい感情だと思います。
他の子供との『比較』になると不幸をもたらす

しかし、その感情がエスカレートして、
他の子供との『比較』になってくるとどうでしょうか?
あまり微笑ましい感情だとは思えませんよね。
実際、他人との比較は、『不幸』をもたらすことになってしまうのです。
例えば、発表会を見ていて、
『あの子よりも、自分の子は楽器の演奏がへたくそだ・・・』
『あの子よりも、自分の子は計算が遅い・・・』
『あの子よりも、自分の子は声が小さい・・・』
であったり、運動会を見ていて、
『あの子よりも、自分の子は足が遅い・・・』
『あの子よりも、自分の子は運動神経が悪い・・・』
であったり、挙句の果ては、
『あの子よりも、自分の子は背が低い・・・』
『あの子よりも、自分の子は成長が遅い・・・』
『あの子よりも、自分の子はだらしない・・・』
『あの子よりも、自分の子は頭が悪い・・・』
などなど。
もちろん、この逆もあるでしょう。
『あの子よりも、自分の子は楽器の演奏が上手だ・・・』
『あの子よりも、自分の子は足が早い・・・』
『あの子よりも、自分の子は背が高い・・・』
などなど。
比較はキリがない
このように他の子と自分の子の比較をしていたら、キリがありません。
比較の対象の子がたくさんいればいるほど、比較はたくさんできます。
自分の子の方が劣っている場合があれば、
その逆の優れている場合も当然あるでしょう。
他人との比較は、優越感や劣等感を得るだけのものです。
他人と比較したところで、不幸になっても幸せになることはありません。
『優越感があれば、幸せではないのですか?』
という意見も聞こえてきそうですが、それはその瞬間だけのものです。
結局、比較するクセがあれば、
いつかは劣等感を感じる場面に出くわすことになります。
大切なのは、比較ではなく、その子自身のことなのです。
その子がどういう子なのか、という本質な部分です。
それは、自分の子に向ける時もそうですし、他の子に向ける時もそうです。
たまたま、その年代に一緒にいただけであって、比較したところで
何も生まれません。
人それぞれ、さまざまです。
何の比較をしても、本当は何の答えも出ないと思います。
僕らは『比較』されて生きてきた
では、『比較』をされて育てられた子の将来について、考えてみましょう。
親は子に言います。
『何でアイツより駄目なんだ』
『○○ちゃんはできるのに、なんであなたはできないの?』
先生は生徒に言います。
『何でお前はそんなに出来が悪いんだ。クラスでいつもビリだ。』
『○○くんはできたぞ!お前はいつも遅いな。』
上司は部下に言います。
『彼はもう仕上げてきたぞ。お前は、まだできないのか!』
『お前は○○と比べると作業が下手だ。だから○○より給料が低いんだ。』
気付かれると思いますが、
実は、多くの人は、今まで何かと『比較』されて生きてきました。
こうして、比較されて生きてきた多くの人は、
無意識に他人と自分とを比較するクセがついています。
『自分は、○○さんよりも劣っている。』
『○○さんは、自分よりも給料を多くもらっている。』
『○○さんは頭がいい。だから私はダメなんだ。』
というように・・・
人と比較すると、幸せに気づかなくなる
人と比較すると、不幸になります。
本当は幸せなのに、それに気づかなくなるのです。
日々の生活や当たり前のことの中にたくさんの幸せがあるのに、
それに気づかず、人と比較して劣っているところばかり目がいくのです。
実は、私自身、自分の子供と他の子供を見比べている時がありました。
そして、人と比較している時もありました。
でも、そのことに気付いた時、比較することをやめました。
そうすると、子供との関係がすごくよくなったのです。
子供は自分自身に向かい合ってくれていると感じれば、素直になります。
比較されると嫌がります。
そして、そのことは、自分自身にもいい影響を与えました。
『自分には自分の生き方や人生があり、人には人の生き方や人生がある』
という考え方になり、『個』を大切にし、『個』を尊重することが
幸せになることだと気付きました。
大切なのは、自分が何をもって幸せなのかということに、
具体的に気が付くということです。
具体的でないと、人生がずれてしまいますし、周りに流されてしまい、
自分の人生を見失ってしまうでしょう。
最後に、『競争』のことについても書きたいと思いますが、
いつものように(笑)長くなったので、次号に書きたいと思います・・・
娘の参観日ということからの気付きでしたが、子供たちを見ていると、
子供たちの将来ももちろん、今の大人たちの将来も考えていました。
本当の幸せに気付くことで、たくさんの幸せの輪ができればいいな~
と思っています(^^)
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