ガチのキャンピングカー生活を成功させるためのリアルなアドバイス:失敗と経験から学ぶ工夫
ガチのキャンピングカー生活を成功させるためのリアルなアドバイス:失敗と経験から学ぶ工夫
こんにちは!関達也です。
僕と娘は1年間、家がない状態で生活しました。キャンピングカーやバン(ベンツ・トランスポーター)が、文字通り僕と娘の家でした。
その時の動画はこちら。
この経験を通じて、キャンピングカー生活が持つリアルな魅力や課題を深く実感しました。
キャンピングカー生活やバンライフと聞くと、自由な旅や自然に囲まれた暮らしを想像する人も多いと思います。
確かにその通りですが、実際に生活してみると、それだけではない様々な課題やトラブルにも直面したのです。
というわけで、僕自身の経験から、これからキャンピングカー生活を始めたい人や興味を持っている人に役立つアドバイスをお届けします!
キャンピングカー生活の工夫:快適さを保つために必要なこと
キャンピングカー生活では、普段当たり前に思っていることが、すべて当たり前ではなくなるんです。
水や電気から始まり、トイレ、寝る場所、お風呂、どれも自分で計画し、確保しなければなりません。これらがうまくいかないと、生活の快適さが大きく損なわれます。それぞれの工夫について詳しくお話しします。
トイレの確保
キャンピングカー生活では、トイレ問題は最初に直面する課題の一つです。
僕の場合、娘が汚いトイレや暗いトイレを嫌がったこともありました。特に安全面では、もし何か起こったらと考えると不安でした。そのため、寝る場所を決める際には、まずトイレの状況をチェックすることを欠かさなかったです。
僕たちは公共のトイレや道の駅の設備を活用することが多かったですが、夜間や山間部では使えるトイレが限られるため、事前にトイレの場所を把握しておくのが重要でした。
トイレが快適に使える場所を選ぶことで、生活や睡眠の質が大きく向上します。
また、僕の場合は車内にトイレがありませんでしたが、トイレがある場合は排水処理や清掃が必要です。
後に、ポータブルの水洗トイレ「ポルタ・ポッティ」を購入しました。まだ使ったことはありませんが、、
寝る場所の確保
どこに車を停めて寝るかは、キャンピングカー生活をするうえで毎日の課題です。
当初は、多拠点生活を支援するサービス(ADDress)の拠点をよく利用してましたが、キャンピングカー(アミティ)からベントラ(ベンツ・トランスポーター)の乗り換えてからのバンライフになってからは、主に道の駅やRVパークを利用しました。
そのため、安全面を考えて事前に評判や口コミをチェックしていました。
また、周囲の環境や騒音が快適な睡眠に大きく影響するため、静かな場所を選ぶのがコツですね。中には、深夜たまり場になる道の駅がいくつかありましたので。
お風呂の工夫
キャンピングカーにはシャワー設備がついている場合もありますが、僕の場合はありませんでした。
なので、僕と娘は、温泉や銭湯、快活クラブを活用しました。旅先で地元の温泉に入るのはリフレッシュにもなり、良い思い出になります。
ただ、温泉や銭湯を探すのは一苦労でした。また、料金がひとり1,000円超から2,000円くらいするところもあります。二人で毎日利用していたたら、とんでもない額になるので、できるだけ安いところを探しました。
それに比べると、快活クラブはシャワーのみですが、ドリンクやソフトクリームもついて500円前後ですみます。快活クラブがあると幸せでしたね(笑)
たぶん、キャンピングカー生活やバンライフあるあるだと思うのですが、お風呂は毎日入らなくなります。
お風呂のために移動したり探したりするのも手間や時間がかかるし、お金もかかります。お風呂に気を取られすぎると、自由を満喫できなくなるんです。
なので、徐々に「今日はお風呂いっか」という日が増えるのは致し方ないのかもしれません。当然、車内にシンクはあるので、顔を洗ったり、タオルで体を拭いたりはします。
電力と水の管理
キャンピングカー生活で絶対欠かせないのが、電力と水の確保です。特に、水不足は死活問題です。
まず電気ですが、僕の場合、サブバッテリーを充電するために、ソーラーパネルや走行充電を使って電力を補充していました。しかし、曇りの日が続いたり、大量の電気を使うとすぐに電力不足に陥ってました。
そのため、意味もなく走行して充電を補ったり、ポータブル充電器を施設に持ち込んで充電したりなど、複数の手段を組み合わせることが必要でした。
ちなみに、サブバッテリーは、システムを組んでもらったものを自分で取り付けました。その時の動画はこちらです。
また、水は、飲水や料理でも必要ですが、食器洗いや手洗い、うがい、歯磨き、洗顔など、思った以上に使用します。
そのため、水は買わないで湧き水を汲みに行くことが多かったのですが、これが意外と大変でした。特に山の中や田舎では、湧き水の場所を探したり、その場所に行くのに時間がかかります。
湧き水がある道の駅や水がもらえる施設は、かなり重宝しました。しかし、そう多くはありません。水の使い方を見直し、必要以上に消費しないようにする工夫が必要です。
暑さと寒さへの対策
エアコンのないキャンピングカーでの夏の生活は、想像以上に過酷でした。
熱中症になりかけましたし、熱帯夜でその睡眠不足になることも多かったです。まじで身体に悪いと感じたのは、夏です。
そのため、標高の高い涼しい場所を探して必死で移動し、なんとか快適さを保つことができました。
また、車内に熱がこもらないようスライドドアを開けますが、虫が入ったり、安全面にも不安があったりします。そこで、旅中にベントラ(ベンツトランスポーター)用の網戸を自作しました。
本当にサバイバル生活でした。
一方で、冬は寝袋や電気毛布、重ね着を活用し、寒さをしのぎました。娘と二人だと、二人の体温で布団の中が温まるのは良かったです。
収納とスペースの工夫
キャンピングカーの中は、限られた空間で生活するため、どうしても窮屈になりがちです。そのため、できる限り物を減らして、必要最低限の持ち物に絞ることが大切です。
僕の場合、親切な友人が荷物を預かってくれたこともありました。また、有料で荷物を預かってくれるサービスも利用しました。これにより、キャンピングカー内のスペースを確保し、生活の快適さを保つことができました。
また、したの動画のように車内の天井に網状の縄を取り付けて吊り下げ式の収納スペースを作ったり、広くしたベッドの下も収納スペースにしました。
狭い空間で快適に過ごすには、余計なものを持たず、居住スペースを確保することが何より大事です。
トラブルとその対処法
キャンピングカー生活では、日常的なトラブルや予期せぬ問題に直面することが避けられません。しかし、準備や工夫次第でそれらの影響を最小限に抑えることができます。
このセクションでは、僕自身の体験をもとに、車両トラブルや生活上の問題への対処法をご紹介します。
車両トラブル
キャンピングカー生活では、車両のトラブルは避けて通れない課題の一つです。移動が生活の中心となるため、定期的なメンテナンスや予備品の準備がとても重要です。
以下は、僕が実際に経験したトラブルとその対処法です。
パンクと修理
山の中でパンクに気づいたことがありました。その日は日曜日でほとんどのガソリンスタンドが閉まっていましたが、たまたま開いていた修理工場で直してもらえました。
準備として、パンク修理キットやスペアタイヤを常備しておくことをお勧めします。
ブレーキ故障
ブレーキの故障を経験したこともありました。この時は命の危険を感じたので、定期的な点検や整備の重要性を痛感しました。
後ほど修理しましたが、重量のあるキャンピングカーは、ブレーキ関係の消耗が早いことは認識しておいたほういいです。
燃料切れのリスク
山奥や田舎ではガソリンスタンドが少なく、焦ることがありました。特に僻地に向かう場合は、たとえ単価が高くても、事前に燃料を満タンにしておくことが必要です。
ライト球切れとオイル交換
ライトの球切れやオイル交換の問題も発生しました。これらの基本的なメンテナンスを怠らず、また、予備部品を用意しておくことでトラブルを最小限に抑えることができます。
生活トラブル
キャンピングカー生活では、日常生活の中でもさまざまな問題が起こります。特に、孤立感や健康面、習慣化、通信環境の課題などは、生活の快適さに大きく影響します。
以下に、僕の経験を基にした対処法を紹介します。
孤立感とその対処
生活面では、孤立感を感じることがありました。自然の中にずっといると、社会とつながってない感覚が徐々に出てくるのでしょう。娘がいるとはいえ、娘だけとの会話に心細さを感じることも。
しかし、地元の人々との交流や自然の中でのアクティビティを楽しむことで、その孤独感を和らげることができました。また、社会と繋がる手段として、タイミーで仕事を探して旅先で肉体労働をしたこともありました。
こうしたつながりが、キャンピングカー生活を続けるうえでの大きな支えになりました。
キャンピングカー生活とバンライフで感じた孤立についてはこちらの記事に詳しく書きました。
健康面の問題
キャンピングカー生活を長期間続けると、体調面での負担が大きくなることがあります。例えば、毎日の移動や限られた居住スペースでの生活、そして特に暑さは、想像以上に体力を消耗します。
僕の場合、特に夏は睡眠不足が続くことがありました。子どもは体力があるのか、よく寝てましたが(笑)
睡眠不足で疲労感が溜まったり、熱中症になりかけたりと、体調を崩したこともありました。
念のために病院で診てもらおうといったところ、ちょうどコロナ禍だったこともあり、キャンピングカーで移動中であることを伝えると、受付の方にかなり警戒されて随分距離を置かれたことがありました。
こうしたリスクに対応するには、十分な休息を取りながら、無理をしないペースで進めることが大切です。また、いきなり長期間のキャンピングカー生活を続けることは避けたほうがいいでしょう。
そして、新鮮な食材を取り入れながら栄養をしっかり摂る、適度に運動をするなど、健康を維持する工夫は欠かせません。
習慣化の難しさ
キャンピングカー生活では、毎日移動するし、寝る場所も変わるので、毎日の生活リズムを一定に保つことがとても難しいです。
だから、毎日決まった時間に寝たり起きたりことができず、「何時に仕事」「何時に食事」といったスケジュールが不規則になりがちでした。ざっくりとしたリズムを定めることさえ難しい状況なので、悪循環に陥ります。
この課題を解決するためには、ある程度の柔軟性を持ちながらも、簡単なルールを決めることが重要です。
例えば、「朝起きたら散歩する」といった小さな習慣をつくることで、少しずつ生活のリズムを取り戻すことができます。
通信環境の問題
通信環境の問題も大きな課題でした。
山間部や田舎ではインターネットが繋がらず、仕事や情報収集に困ったことがあります。
この対策としては、モバイルルーターを契約して、複数の通信キャリアを契約することで通信環境を確保できるよう工夫しました。
ただ、モバイルルーターだとどうしても上りの通信速度が遅すぎます。そういう場合は、通信速度が早いインターネットカフェやコワーキングスペースを探すことになりますね。
キャンピングカー生活の楽しさ「自然との共生」
キャンピングカー生活には、多くの挑戦がありましたが、それ以上に素晴らしい体験もありました。
自然の中での生活は、毎日「生きている」という実感を与えてくれるものでした。
特に、サバイバルをしながら生きていく感覚は、非日常的で新鮮でした。
同じ日本にいながら、日本ではない場所にいるような気分になることも多々ありました。自然の中で過ごす時間は、僕にとって何物にも代えがたい貴重な体験となりました。
さらに、旅をする中で多くの出会いもありました。各地で地元の人たちとの交流が生まれたのはもちろんですが、キャンピングカーに乗っていたからこそ話しかけられることも多かったです。
ある日、偶然YouTubeチャンネルを見ていた視聴者の方に声をかけられ、「いつも動画を見ています!」と話してくれたこともありました。こうした偶然の出会いが、旅をさらに豊かにしてくれたんです。
まずは週末や期間限定で試してみる
いきなりキャンピングカー生活を長期間続けるのは、体力的にも精神的にもハードルが高いと感じる人が多いかもしれません。
僕自身、1年間の生活を通して、多くの課題や苦労に直面しました。そのため、初めて挑戦する場合は、週末や期間限定で試してみることをおすすめします。
短期間で試す具体的なスケジュール例
例えば、金曜日の夜に出発して、近場の道の駅やRVパークで1泊し、土曜日はゆっくり観光地を巡る。そして日曜日には早めに帰宅して、翌週の生活に備える。
このような週末限定の旅なら、無理なくキャンピングカー生活の雰囲気を体験できます。
短期間で試すメリット
週末だけの短期間の旅であれば、生活に必要な準備を少しずつ整えながら、キャンピングカー生活が自分に合うかどうかを判断することができます。また、無理なく始められるため、精神的な負担も少なくて済みます。
最初は近場の道の駅やRVパークに泊まるだけでも十分です。そうした小さな挑戦を積み重ねることで、徐々に自信がつき、もっと長い旅にも挑戦しやすくなります。
さらに、週末や短期で試すことは費用面でもメリットがあります。長期生活に比べてガソリン代や食費が抑えられるため、リスクを少なく始められる点も大きな魅力です。
無謀に思える挑戦から学んだこと
僕たちは、キャンピングカー生活を通じて日本一周を目指していましたが、現実的な壁に直面して、旅を続けることが難しくなりました。
例えば、娘の学校問題では、住民票を置いた場所に通わなければならないという現行の制度が立ちはだかりました。また、長期間の生活で健康面や仕事の両立も課題になり、さらに車の修理やトラブルも重なりました。
娘の学校問題についてはこちらの記事に詳しく書きました。
最初は無謀だと思った挑戦も、これらの失敗や課題を経験する中で、多くの学びを得ることができました。
特に、自分の限界を知ることや、新しい解決策を模索する柔軟性は、今後の人生においてもかけがえのない経験です。娘については、その後いろいろありましたが、今はこの経験を将来に活かしたいと言ってくれています。
この挑戦を通じて、ただ結果を求めるのではなく、過程そのものを楽しむことの大切さを改めて学びました。失敗があっても挑戦する価値はあるし、そこから得られるものは必ずあります。
挑戦する価値のあるキャンピングカー生活、バンライフ
キャンピングカー生活は、楽しいことばかりではありません。トラブルや課題も多いですが、それを乗り越えた先に得られる充実感や達成感は、何物にも代えがたいものです。
僕自身、この生活を通じて日本を新たな視点で発見し、自然と一体になる喜びを感じました。そして何より、挑戦そのものが人生を豊かにしてくれると実感しました。
まずは、週末からでも気軽に試してみるといいと思います。短い期間でも、新しい場所で自然と触れ合い、普段の生活とは違う時間を過ごすだけで、きっと得るものがあります。
あなたなら、キャンピングカー生活をどんなふうに楽しみますか?ぜひ、この記事を参考にして、新しい旅に挑戦してみてください。
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