芸能界は「過剰防衛」時代に!「リスク回避」が生み出す不自由さとその影響
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芸能界は「過剰防衛」時代に!「リスク回避」が生み出す不自由さとその影響
こんにちは!関達也です。
以下の過去の記事でも触れた、中居正広さんやフジテレビの問題。
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これらをきっかけに、芸能界の「リスク管理」の空気が一気に強まってます。
実は最近、僕が過去に制作した某タレントさんの公式サイトで、ちょっと驚くような削除依頼があったんです。
普通の交流写真の削除要請がありました
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そのサイトには、某タレントと交流を示す芸能人との写真や記事を多数掲載していました。
そして、その芸能人関係者から「リスクを避けるために、過去の写真を削除してほしい」というお願いがあって削除することになったんです。
驚いたのは、その写真は問題になるような写真ではないですし、何か不祥事が絡んでるわけでも一切なかったことです。もちろん、今回の中居正広さんやフジテレビの問題にも一切絡んでないものです。第三者の僕が見ても十分に判断できる、至って普通の写真でした。
でも、芸能人関係者からの「余計なリスクは避けたい」という理由で、すべて消してほしいということでした。
この背景には、芸能界で広がる「過剰防衛」の意識があるんじゃないかと思った次第です。
過去の写真まで削除する「リスク管理」の実態
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最近の芸能界では、ちょっとしたことで炎上することが増えましたよね。
それを避けるために、以下のような、タレントやアーティストが過剰なまでの管理を行うケースが目立ってきていることは事実です。
- 写真の一括削除:過去に交友関係があった証拠を消すことで、「関係がある」と誤解されるリスクを排除。
- コメントや発言の見直し:SNSや過去のインタビューの発言を見直し、問題になりそうな要素を削除。
- 仕事上のつながりの整理:特定の芸能人や企業との関係が誤解を招く可能性がある場合、公式サイトやプロフィールから削除。
こうした対応の背景には、「何が炎上するかわからない」という芸能界特有の空気があります。
過剰防衛がもたらす弊害とは?
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確かに、リスクを管理するのは大事です。
でも、ここまで徹底してしまうと、逆に以下のような大きな弊害も出てくるのではないでしょうか?
- 人間関係の希薄化:写真や証拠を消すことで、過去の人間関係まで「なかったこと」にされる。
- 表現の自由の抑制:タレントが自由に発言しにくくなり、本来の個性や魅力が失われる。
- メディアの信頼低下:過去の発言や写真がどんどん消されることで、メディアのアーカイブの信頼性が損なわれる。
特に、今回のケースでは「何か問題があったわけでもない」のに削除依頼が来たわけです。
こうした動きが進むと、健全な芸能活動にも影響が出かねないのではないでしょうか?
過剰防衛の背景について
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なぜここまで過敏になってしまうのか?それには、以下のようないくつかの背景がある。
- SNS時代の影響:拡散のスピードが速く、一度炎上すると収拾がつかない。
- スポンサーや企業の意向:企業イメージを守るため、少しでもリスクのあるタレントは起用しにくくなる。
- メディアの過熱報道:些細なことでも大きく報じられ、炎上しやすい環境が生まれている。
- 「ホワイト社会」の圧力:コンプライアンス重視の風潮が強まり、「リスクゼロ」を求める社会になっている。
特に、最近の日本では「ホワイト社会」と呼ばれるような、何もかもクリーンでなければいけないという風潮が強まっています。
つまり、タレントやアーティスト自身の意向ではなく、周囲の関係者やスポンサーが「リスクをゼロにしたい」と考え、先回りして行動することが増えているんですよね。
この「完璧なクリーンさ」が求められることで、かえって人間らしい交流や歴史が消されてしまうのは、ちょっと寂しい気がしませんか?
ホワイト社会についてはこちらの記事に詳しく書きました。
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僕たちはどう向き合うべきか?
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そして問題は、芸能界だけじゃなく、僕たちの生活でも「過剰防衛」の考え方が広がりつつあるということです。
- 何でも消せば安全、は本当か? → 記録を消すことで、逆に信頼を失うこともある。
- 人間関係の見直しをしすぎない → つながりを絶つことが本当に正しいのか、考えてみる。
- 「炎上=悪」ではなく、健全な議論を意識する → 全てを避けるのではなく、冷静な話し合いの場を持つことが大切。
今回のケースを通じて、芸能界だけじゃなく、僕たちの日常生活でも「何かを恐れて極端な行動を取ること」が増えていることに気づくべきかもしれません。
リスク管理と自由のバランスを考えよう
今回の写真削除問題は、単なる芸能界の一例に過ぎません。でも、その背景にある「過剰防衛」の風潮は、僕たちの社会全体にも影響を及ぼしていると感じますし、今後ますます影響が拡大するかもしれません。
リスク管理は大切だけど、それが行き過ぎることで、逆に自由や信頼を損なうこともあります。僕たちは、このバランスをどのように取るべきなのか、改めて考えていく必要があるのではないでしょうか?
あなたは、今回のような「過剰防衛」についてどう思いますか?
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