ソーシャルグラフの活用
ソーシャルグラフとは、米国のプログラマーBrad Fitzpatrick氏がソーシャルメディアを促進させるための概念として提唱した言葉で、2007年末ぐらいから注目されてきました。
ソーシャルグラフを簡単に言うと、「人間関係図(相関図)」のことです。
具体的には、人間の友好関係を点と線で繋げた図になります。
自分を中心(点)にして知り合い(点)に線を引きます。
自分を中心に点と線が広がった図ができます。
さらにその知り合いから、また知り合いに点と線が広がります。
それは、永遠と続きます。
人間だけの関係を言えばこれで終わりですが、インターネットマーケティングとして考えた時には人間関係に次の2つの要素を加えて考える必要があります。
それは、
1.商品・サービスの情報(クチコミや購買情報)を含めた関係
2.行動(サイトの閲覧履歴)を含めた関係
1は、ブログやレビューサイトが当てはまります。
1と2を含めたものとしは、アマゾンがあります。
顧客の好みを分析して最適と思われる商品を提供するリコメンデーション(レコメンデーション)機能は有名です。
ただ、現在のところアマゾンでは人間関係の繋がりは薄く、理想的なソーシャルグラフとは言えません。
ソーシャルグラフをより活用できるツールと言えば、やはりSNSです。
SNSを代表するものとして、ミクシィやモバゲー、GREE、ツイッター、facebookなどあります。
それぞれにこのソーシャルグラフが働いて広がりを見せてます。
ただ、それぞれ性質が異なります。
・バーチャルの要素が多いのか、リアルの要素が多いのか
・匿名なのか実名なのか
・同好関係で成り立つのか、信頼関係で成り立つのか
ビジネスとしての活用であれば、同好関係と信頼関係は需要な要素だと言えます。
こうして考えると、SNSの中では同好関係と信頼関係が築け、個人情報から属性、行動履歴も保持されているfacebookに軍配が上がりそうです。
これに気付いていち早く取り組んだ人は、市場を掴んでいく可能性は大いにあります。
インターネットでビジネスを展開する際は、「ソーシャルグラフ」を描きながら展開することをオススメします。
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