今朝、アプリの産經新聞を見てたら
元駐タイ大使の岡崎久彦氏という人の記事が出てました。
「あるレベル以下の放射能は危険ではない」
ということを述べた記事です。
2008年の米ミズーリ大学の教授、トーマス・D・ラッキー博士の論文を挙げ、
 ・広島、長崎の被爆者の両親から生まれた子供に、
  遺伝子上の奇形児が見つかってない
 ・低レベル放射線を浴びた母親から生まれた子供たちの方が、
  一般平均と比較した場合、死産、先天性異常、新生児死亡などの比率が低い
 ・20ミリシーベルトの被ばく線量のグループでは、
  がんの死亡率の著しい低下が見られた
 ・毒を薄めると薬になる
などと述べていました。
そして、60~100ミリシーベルトが人間の健康にとって最適の数値であると、
ラッキー博士の論文を紹介し、自分のことや身の回りのことを挙げ、
少量の放射能はむしろ体にいいと言わんばかりのことを述べていました。
そして、最後に
「私は専門家ではない、米国の評論を紹介しているだけである」
と、散々語った挙句に責任逃れで締めくくってました。
昨日「国や企業、メディアを鵜呑みにせずに、自分で判断する力を付けること」
が大事だと書きました。
この“放射能の専門家ではない”岡崎久彦氏の言葉を信じる人もいるでしょう。
この方、81歳になられる方で、元外務省です。
大人よりも子供の被爆の方がはるかに危険なことは頭にないようです。
また、「60~100ミリシーベルトが人間の健康にとって最適の数値」
を「低レベル放射能」と片付けているのも意味が分かりませんが、
今、この現状で日本人がレベルを選べるほどの余裕があるのでしょうか?
トーマス・D・ラッキー博士が発見した効果は、
放射線ホルミシスと呼ばれるものですが、
この現状において、放射線ホルミシスを出す意味が分かりません。
ちなみに、WHOは低線量の危険性も指摘していますし、
専門家も低線量であってもそれに比例する影響があると言ってます。
それと、内部被曝について少し書きます。
外部被曝同様、内部被曝も、真剣に考えていかなければいけません。
いや、むしろ内部被曝の方が恐ろしいと言われています。
ある科学者のデータがあります。
米のコロンビア川の川上にあるハンソンフォード再処理工場から流れ出している
希釈された低濃度の放射性物質を、まず基準として1とします。
これを食べたプランクトンでは2000倍に濃縮され、
そのプランクトンを食べた魚では15000倍になり、
その魚を食べたアヒルでは40000倍、
子ツバメは50万倍、水鳥の卵では100万倍という濃縮が起こったそうです。
放射能が垂れ流しになっている今、
食物連鎖による放射能の濃縮が進行していると言われています。
放射能が少なければいい、と言っているのは外部被曝の話です。
ただ、そもそも少量だからと言って安心していい事態では全くありません。
今、この瞬間も放射能は蓄積しているのです。
十分に警戒しないと、特に若い世代の人たちの将来が大変だと思います。
新聞でもこの有様なので、
テレビの報道はもっとひどいのではないでしょうか。
専門家の話を聞かなくてはいけません。
ただ、専門家の中には原子力推進派もいるので注意が必要です。
専門家を区別する基準としては、
本当に国民の命を考えている専門家がお勧めです。
ちなみに私は、主に京都大学原子炉実験所 助教の小出裕章氏の本や
YouTubeなどを見てます。
小出氏は、1966年、茨城県東海村に東海一号炉が出来た際に、
原子力の開発に命を捧げようと決意した方です。
しかし、1970年に反原発の道へ突き進むことになります。
それは、東北電力が、大量の電気を必要とする仙台市ではなく、
直線距離で60キロ離れている女川に原発を作る理由が、
「原発は都会で引き受けられない危険なものだから」
と分かったからだそうです。
小出氏は、1970年10月に女川町で開かれた原発反対集会に参加し、
それ以来、40年間、原子力に反対し続けているのです。
国は原発事故が起こってから、大丈夫と言い続けてました。
国民に不安を与えるような言動は慎むこと、ということで、
最悪のシナリオを伝えようとしている人は後ろ指を差される始末です。
しかし、すでに事故発生の一日でレベル7になっていたのを
1ヶ月後に国が認めました。
冒頭に岡崎久彦氏の記事について書きましたが、
私は個人攻撃なんかしたくないです。
ただ、せっかくこうして個人発信できるメディアがあります。
今は被害が一人でも少なくなればいいという思いで、
おかしな大人がいること、そして、国やメディアがいつも正しいとは限らない、
ということを伝えたいと思います。

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By |2011-06-22T21:10:38+09:002011年 6月 22日|Categories: メルマガから|0 コメント
この記事の著者 : 関達也
デュアラー™(宮崎⇔東京デュアルライフ)/起業(副業、複業)コンサルタント/S・マーケティングジャパン株式会社 代表取締役 1970年7月生まれ。宮崎出身。千葉大学卒。妻、長女、長男、次女の5人家族。ブログ・メルマガ歴13年。自由な成功者を目指し起業するが、3度のどん底を経験。ひきこもりになるが、一畳半から1億稼ぎ這い上がる。現在、宮崎と東京(田舎と都会)のデュアルライフをしながら、セミナーや塾、オンラインサロンを主催。直接3,000名以上に新しい働き方や生き方を提供している。 →さらに詳しいプロフィールはこちら

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